酒井大阿闍梨逝く
みなさま、こんばんは。
二度の千日回峰行を満行した比叡山の酒井雄哉阿闍梨が9月23日亡くなりました。
87歳、死因はガンだそうです。
あんな芋やそば、精進料理しか食べていない人でも
ガンに冒されるのかあと、軽くショック。
京都で阿闍梨さんといえば、阿闍梨餅じゃないですよ。
酒井さんと言って良いくらい有名なお方でしたもん。
その死去について、今朝の京都新聞に弟子の瀬戸内寂聴さんが
書いていた内容に更なるショック受けました。
なんでも、酒井雄哉は仏門に入る前までは、
かなりの荒くれ者で、職を転々。
ある時、夫婦げんかして、奥さんに
「おまえなんか、死んでしまえ!」
そう言い放って家を出たそうです。
程なく帰宅すると、奥さんは
本当に自殺してしまっていた。
それが千日回峯の荒行に出たきっかけというのです。
もちろん奥さんの自殺知ってましたが、
原因については今日の新聞が初耳でした。
この話聞いて、テンチョはいくら家族とは言え、
感情むき出しに話すのでなく、
発する言葉の中に、
愛を乗せられるような人間になりたいと思いました。
酒井雄哉さんの生き様や修業は、
とても真似できるものでないです。
でも参考にして感謝を忘れない人生を送ることは
我々にもできるのではないでしょうか。
合掌。