持って帰れますか?
こんばんは。
あいにくの雨、雷も鳴って、夕方店は閉めさせて頂きました。
父が本日はオフの日、代わりにテンチョが、店番へ。
一日店番するのもやはり、勉強になります。
陳列された商品の埃をとるため、
手ぬぐいで磨いたり、店内の切れそうな電球の取り替えや、
しゃがんで什器の下を覗いたり(意外と小銭が落ってたりする)
テンチョが知らない間に、動いている商品の把握等々。
この秋は、いつも以上に外国の観光客が、ものすごく多い印象です。
今日も午前中は韓国人がシンブルを、
インド人が酒ボトルを、
夕方はイタリア人が、
蚊遣りを京都のお土産に買われました。
(果たしてこれからの季節、
イタリアに蚊がいるか微妙ですが)
髪や肌質もそうですが、
だいたい、しゃべっている言葉を聞いていると、
国籍がどこか、大体わかるもんですが、
一度、どうみても日本人だと思えるお客様に、
しゃべりかけても、英語しか通じないときがありました。
あれ、結構ショックです。
帰省して、実家に帰ってきたら、ここはあんたの家ちゃう!
みたいな、喪失感があります。
円高や、世界的な不況の環境下でも、
テンチョのお店でもお土産買われるお客様は、
有りがたいことにいらっしゃいます。
共通していえるのは、
持って帰りにくいものに人気が集中します。
蚊遣りや酒器はまだしも、
土鍋や、茶器セット、煎茶道具の涼炉、
楽茶碗、楽の湯呑など。
「これ、あかんて!!」
「こんな大きな荷物、提げて、持って帰れへんて!」
「これ、割れやすいやつやん!」
結論として言えるのは、
父も同じ感想を持つのですが、
「外国人の方でも好きな人は、
日本人以上に、ひょっとしたら、我々店側の人間より、
焼き物のこと、よう知っとるんや」
興味があるから、日本に来る。
テンチョも興味が無い国に大枚はたいて、
行きませんから。
花見小路を通ると、
多くの外国観光客が、舞妓さんを写真におさめようと
列をなしている光景を見るにつけ、
そのことを自問自答してます。